2009年7月14日火曜日

フェンウェイパークでの観衆力学と音楽、そして魔法

ボストンといえば、レッドソックス!
レッドソックスといえば、松坂選手ももちろん有名ですが
アメリカで一番古い球場フェンウェイパークが本拠地ということでも有名です。
このフェンウェイパーク、
毎日35,000人の観客席は超満席!!!チケット取るのが超困難!!!
こっそり紛れている相手チームファンを除けば、
全員がレッドソックスファンといって良いくらい!なのです。
そしてレッドソックスのファンは、「Red Sox Nation」と呼ばれるほどに熱狂的です。
(レッドソックスネイション:レッドソックスをこよなく愛し、ヤンキースを憎み倒す集合体のこと。)
今日はそんなフェンウェイパークにまつわる海外ブログをご紹介。


まずはこの動画からご覧くださいな。



メジャーリーグでは毎試合開始前にアメリカ国家を唄います。
この動画の日は、障碍啓発日だったそうで
障碍を持った男性が緊張してからか途中から歌えなくなってしまったところ
35,000人の観衆が一緒に歌って助けたというお話。


以下、その動画を見たDavid dobbsのブログより要約。

フェンウェイパークでの観衆力学と音楽、そして魔法



フェンウェイパークがいかにすばらしい球場であったとしても、
ベルモントから引っ越してきてから長い間、レッドソックスネイションに仲間入りすることにはずっと反対してきた。
そこまで熱狂的になるまでマゾでもなかったし
1980年代に起こったJim Rice選手への差別を目にしたことも、ファンにならなかった一因としてある。

それが去年、8月29日に幸運にもとても良いゲームを観戦することができた。
松坂大輔選手がホワイトソックスに投げ勝った試合だった。すばらしいゲームだった。

8回、フェンウェイパークでは毎晩行われるイベントがある。
そのイベントとは「スウィートキャロライン」をみんなで歌うことである。
この歌はレッドソックスのテーマソングになったといっていい。

この歌が歌われていることは知っていた。でも、まったく準備していかなかった。
その夜は試合にも勝っていたし、とても楽しんでいたのだが・・・
巨大なる社会勢力である「レッドソックスネイション」が生み出す
大人数で楽しみながら歌われたこのスウィートキャロライン。
その歌の力は並外れたものだった。
私はにっこりしながら一緒に歌っていた。
ゆっくりとしたペースで始まる歌が盛り上がってきた。
"....TOUCHING YOUUUU. SWEET CAR-O-LINE!" 35,000人がともに歌う完璧な歌である。
盛り上がりとともに、私は笑っていた。
見回すと、どこもかしこもみんなにっこり笑っていた。

そして、最後の一撃である。
"SWEET CAROLINE!"の後の3つの音、"BUM BUM BAAAA"を弱めたのだ。
35,000人の観衆がこの3つの音を完全に支配したのだった。

35,000人もの他人と一緒に陳腐な歌を歌うことが、これほど極端に人に伝わりやすく楽しいことであるなんて、今まで想像さえできなかった。
自分が参加した大集団のイベントでもっとも素晴らしいものだった。
また行きたい。

フェンウェイパークの観衆は、一緒に歌うことに慣れているのだ。
前出の動画にそれが表れているのだと思う。


スウィートキャロラインの動画。
グリーンモンスター(レフトフェンスの巨大な壁)も見られます。


ソース:Crowd dynamics, music and magic at Fenway


<<今日の英単語>>
coup de grace(pは発音しません)
(意味)最後の一撃。スポーツなどで勝利を決定づける一撃のこと。
フランス語ですが、こちらの人はよくフランス語を会話で使ってきます。


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