2009年7月23日木曜日

オス?メス?トカゲの産み分け

産まれてくるトカゲの性別がオスかメスか・・・?
それはなんと卵の大きさで決まることがCurrent Biorogyに発表されました(2009年6月4日号)
ちょっと古いけど、面白かったのでご紹介します。以下、要約です。

多くの動物は、オスになるかメスになるかは
性染色体の組み合わせよって決められていると考えられています。
哺乳類と爬虫類は、X染色体とY染色体の組み合わせで性が決定されます。
私たち人間でいうと「XY」という性染色体の組み合わせなら男性が生まれ
「XX」という性染色体の組み合わせなら、女性が生まれてきます。
一方、アリゲーターのような動物は、卵の周りの気温といった外的環境によって
性別が決定されるのです。

以前行われた研究では、ある気温を条件にすると
性決定要因である性染色体の組み合わせは無効になったそうです。
つまり、メスの染色体の組み合わせである「XX」を持つオストカゲが産まれ
オスの染色体の組み合わせである「XY」を持つメストカゲが産まれました。

今回の研究ではさらに、性を決定する3つ目の要因が発見されたことになります。

研究対象のトカゲ(Bassiana duperreyi)は、卵が大きいとメス
卵が小さいとオスが産まれるということが分かりました。
今回の研究では、卵の黄身の量を足したり減らす実験が行われ、
性染色体の組み合わせはオスでも、卵の黄身を注入するとメスになり、
卵の黄身を少なくすると、性染色体の組み合わせがメスでもオスが産まれたのです。


<<今日の単語>>
lizard・・・トカゲ
yolk・・・黄身
cue・・・合図、きっかけ
when it comes to・・・~のことになると、~に関して言えば
override・・・乗り越える、覆す、無効にする

Source:Boy Or Girl? In Lizards, Egg Size Matters(Science Dailyより)

・同じ内容の記事が、podcastで聞けることが判明。以下のサイトでどうぞ。
A Little Yolk for Boys(Scientific Americanより)

・さらに詳しい内容はこちらを。
Egg size matters for lizard sex

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